2013年01月20日
『 冬麗ら魂魄帰る吉野ヶ里 』
★。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★

★ 言葉あそび575交心v13z011902
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冬麗ら魂魄帰る吉野ヶ里
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冬麗ら魂魄帰る吉野ヶ里
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鄙ごもりの半生も残り少なくなりましたけれど、この余生になって鄙の居心地好さを知るようになってきています。かっては自己破壊志向の中で、都の雅に対峙して鄙の鄙びを凡愚老仁の拠り所にしようと虚構の彷徨を繰り返したものでしたけれど、鄙に何一つ価値も拠り所も見つけ出すことができないまんま、徒労のネアンの旅を彷徨っていました。
都会が雪で麻痺状態になるにつけ、ちっご路の温暖さと平穏さのありがたさをかみしめています。良寛さんを育んだ過酷な雪の越後に鄙の原郷を学びたくなりましたけれど、もはや棲む試みもできませんので、真似良寛さんも、言葉あそびの遊泳におわります。
TAOの伊那谷も芭蕉の奥の細道も渡来人の明日香も心の故郷として憧憬の的でしたけれど、ついに縁なき異邦のままに、さよならすることになるのです。
ついに見ず陸奥の郷雪女郎 仁
魂は雲になり魄は地になる
「鄙」の元字は「△ヒ(鄙の左の部)」です。「△ヒ(鄙の左の部)」だけで鄙ヒ(いなか、いやしい)を意味しました。
どうしてかというと、「△ヒ(鄙の左の部)」は金文の字を見るとわかりやすいのですけれど、穀物倉のの形「◎リン」と「ロ」とを組み合わせて、穀物倉のある地域を示しています。つまり田舎を意味しているわけです。
鄙に対する「都」は「者」と「阝おおざと」でできています。
「者」は、「おいがまえ」と「曰エツ」で作られています。「曰エツ」は神への祈りの文である祝詞を「口サイ」の中に入れた形です。「おいがまえ」はここでは、木の枝を重ねた形で、その上に土をかけて土井を作り、外部からの侵入者を禦ぐ城郭としました。
「阝おおざと」は「邑ユウ、大里」のことですから、城郭に囲まれた大きな集落のことを「都」といい、「みやこ」の意味になりました。
「都」は人の集まる所ですから、「すべて」のいみになりますし、あか抜けのした優雅な暮らしがありますから「都雅(上品でみやびやかなこと)」のように「みやび雅」の意味にも用います。 。。。『字解』p373
栄える都、鄙びる田舎、というわけです。
日本も東京へ、東京へと、人々は流れ込んでいきました。里山は過疎化して、休耕田は荒れ放題です。農業で暮らせない世の中は異常な世の中なのでしょうけれどね・・・
城郭で外敵を防ぎ、栄え賑わう都も穀物倉庫の群がる豊かな田舎がなければ成り立ちません。昔も今も変わりはないのでしょうけれど・・・
漢字が作りだされる頃の殷の時代には、祭祀も軍事も穀物生産が大本に据わっていました。漢字も穀物生産に関わる言葉が祭祀の象形文字として作りだされていったのでしょうね。
冬麗ら魂魄帰る吉野ヶ里 仁
天より地より声降りそそぐ
「図」の元字は、「囗イ」と「△ヒ(鄙の左の部)」組み合わせた形をしています。「囗イ」は全体の範囲を示し、中に「△ヒ(鄙の左の部)」を書いています。
「△ヒ(鄙の左の部)」は穀物倉庫のことで、「図」はその穀物倉庫のある地域を意味しています。穀物倉庫がどこにあるかを絵に描いて、その地域を知らせ、みんなで守り、暮らしの中心に据えてきたのでしょうね。
吉野ヶ里の遺跡にも食物倉庫の群れがあり、その他のいろいろな倉庫も並んでいました。
「図」は穀物倉庫の位置を書いた絵、地図の象形でした。「ず、ちず」の意味になり、「え、えがく」の意味にもなっていくのです。
農地が豊かになっていけば倉庫も豊かになっていきます。倉庫も大きくなっていくし、いろいろの倉庫も計画的に作られていくようになっていくのでしょうね。そういう設計をする意味が入ってきて、「図」は「計画する、はかる」の意味にもなっていきます。
「書物、文書」の意味にも用いられて、図書や企図の言葉を生み出していきます。
☆☆☆ 漢字物語0168『 「図」 穀物倉庫がある農園の地図 』 へどうぞ!!! ☆☆☆
降雨災害で星野村の棚田の復興ボランティアに佐賀県の高校生が参加した記事が新聞に載っていました。すばらしい企図ですね。
里山復権のサミットも開かれています。農は国の元です。
農業立国の雄図をもった政治家が現れてほしいものだと念じています。
冴え返るはかりがたきも受用せん 仁
いのちの力信じれば足る
★★★ 言葉あそび575交心v13z010102『 招福の詞念じて結び松 』 への交心です。 ★★★
★ 言葉あそび575交心v13z010301
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麦の芽ので初めし畦に夢翔る
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麦の芽ので初めし畦に夢翔る
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> 着衣(きそ)始め五つの駅が遠かりぬ よし
普段着のまま和む古里 仁
yoshiyoshiさん、交心ありがとうございます。
ご無沙汰ご寛容ください。
壷中天在りの真似をして、鄙籠もり、幼稚に言葉遊びをひとり遊びに耽っています。
東京も富士山も見ることなく、ネットサーフィンの架空遊泳も狎れるとそれなりにリアリティも感じられて老仁の遊びには最適のようです。
無邪気に子どもの頃に帰れるのも加齢の豊かさだと堪能しています。
麦の芽ので初めし畦に夢翔る 仁
滅びの習いばさらの言葉
今年もよろしくお願いします。
★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★
★★★ 徒然575交心v13z011701『 月下香妖しき品に傾きぬ 』 へどうぞ!!! ★★★
★★★ 言葉あそび575交心v13z011705『 雪の道きららとぼとぼとも探し 』 へどうぞ!!! ★★★
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Posted by 青柳仁 at 00:06│Comments(0)
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